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ヤマモモの雉刀森

 平成十九年三月十日、晴時々曇り、午後小雨あり。

 友人と二人で、高知県須崎市浦ノ内今川内の「橘森」に登ってから、同じく浦ノ内竹ノ内の「雉刀森」(ちとうもり、二二二㍍)を目指す。


詳 細 登 山 地 図



 この山の登山口は、横浪スカイラインの明徳義塾高校への三叉路から西に一・六㌔、又はスカイベイゴルフ場への三叉路から東に四〇〇㍍行った待避所の北側にある。ベンツのスポーツ車が駐車しており、大音量で若者向きの音楽を鳴らしていたが、男が一人、それもやや年配で異様な感じだった。ここは景観もよく絶好のドライブコースである。バイクで飛ばしている若者も多く見受けられるのである。




登 山 口
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竹 林 の 谷


 十五時十五分、倒れた竹が乱雑に並ぶ竹林の谷を直登すると、同二十分に尾根に上がる。ここで左折して尾根道を進む。






 

 付近は気持のよい照葉樹林で、椿、椎、栗、ヤマモモ等が多いが、中でもヤマモモの数とその巨大さに驚嘆するのである。因みに、ヤマモモは高知県の県花である。県佐川町出身の植物分類学者・故牧野富太郎博士が名付け親である。

 




雷 が 落 ち た ヤ マ モ モ

 

 十一分進んだ十五時三十一分、三等三角点の山頂である。登山口から十六分を要した。東西七㍍、南北五㍍位の楕円形の広場になっている。展望は全く利かない。

同四十八分、下山開始。尾根道を今度は東に行ってみたが、降り道になっており、特記すべきものはない。十五時八分、登山口着。

  



  (平成十九年三月記)





      ( 参 考 )   や ま も も 

               Myrica rubra Sieb.et Zucc.



雄 花

 

 本州中部以南の温暖な地方の山地に多く生える常緑高木であるがしばしは人家にも植えられている。幹は直立し、分枝が多く、大きくなったものでは高さ15m、径1mにもなる。葉は互生で小枝に密につき、倒卵状長楕円形又は倒皮針形で先端は鋭形または鈍形、基部は細まってくさび形となり、短柄があり、全縁であるが若い樹の葉は普通鋭きょ歯がある。菓質は革質で裏面に小腺点がまばらに分布する。4月頃葉腋に短い尾状花穂を出して花を開く。雌雄異株である。おすの花穂は黄褐色で陽のあたる軸は時に紅色をしている。おばなは包鱗の腋につき2~3個の小包があり、がくはなく、おしべは数個ある。めすの花穂は緑色の包鱗内に1個の花があり、小包は2個で、がくは無く、子房1個、花柱は2裂し、紅色である。核果は球形で直径1~2cm、多数の多汁質の突起が密生し、初めは緑色、夏に熟すと暗紅紫色となり、核は堅くて1個の種子が入っている。まれにあるシロモモ(var. alba Makino)では白色に熟す。

 モモ皮といって樹皮を褐色の染料に使う。また果実は甘酸味があって、生食する。〔日本名〕山モモは山にはえて食べられる実がなる樹であるからである.〔漢名〕楊梅。

 (牧野 新日本植物図鑑より)


 土 佐 の 味 ー ヤ マ モ モ と シ イ ー 
※リンク切れでした