勝賀瀬山に登るべく、しげしげと伊野町辺りの地図を見ていると、ふと、沈ケ森(しずがもり・三八〇・二四㍍・三等三角点)の山塊が目に入った。この山は三方を川に囲まれた三角形の一郭を占有する単峰山で、こんもりとよい形をしているのである。それに送電線が道筋にある場合は総じて道の管理がよく、いろいろと便利なことが多い。
平成二十年六月十三日。快晴。
友人と二人で、九時二十八分に高知市を出発。伊野町の国道三三号線を仁淀川手前で右折して国道一九四号線に入り、間もなく鹿敷集落入口に来る(標高・四〇㍍)。十時十二分、ここまで十八・一㌔。ここで右折して工場のような処を通って幅員四㍍位の村道を進むが次第に狭くなってくる。
同二十七分に右に急に曲がる所に来る、二〇・二㌔。やがて送電線直下の所へ来るが、道が荒れてきたので、同三十分ここで駐車(標高・三〇〇㍍)、二〇・四㌔。ここまで一時間二分を要した。この辺りから西方に展望が開ける。鷹羽ヶ森や遠く鳥形山が見える。
準備を整え、同三十九分、これから徒歩で村道を登る。同四十三分に峠のような所へ来た。さらに進んで行くがこの道は瘠せ尾根を通っており、左右が谷に落ち込んでいる。
同四十五分、登山口(標高・三一〇㍍)に来た事が図面でも確認できた。
同四十九分、はっきりした尾根道を直登しているがきつい。左は植林、右は自然林。十一時一分に山頂に至る道に飛び上がり、同三分に山頂。歩き出して二十四分、登山口から十八分を要した。
山頂は東西が一〇㍍、南北一八㍍位の円形で、三角点はここの一番高い所にある。所在はいの町伊野大字神谷字高森三九六五番地である。選点は明治三十五年で観測は昭和二十三年とある。東と北は植林、南と西は自然林で日当たりはよいが、南に山がちらちら見える程度で、眺望はよくない。ここは地形的に見て南に展望が開かれると伊野町、仁淀川、日高村方面の景色が俯瞰されることだろうと思えた。
十一時四十二分、下山。同五十三分、登山口。十二時一分に駐車地。同五分に出発。同二十分、国道一九四号線に出た。駐車地から十五分を要した。
これから勝賀瀬山の探索に向う。