四国の山なみ保存計画第九弾
古典山岳文献 四国の山山 の中から 高板山 を紹介します
第一弾はコチラ
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四国の山山 ~ 高板山
神秘と伝説に富む高板山(一四二七・六㍍)は、香美郡の北部物部村にあり、昔から信仰の山として知られ、年々登山者の数も多くなっている。
国鉄バス大栃駅で下車、道を左にとって行けば、物部湖上にかかったモダンな上韮生橋を渡り、石の林道を猪佐古川に沿って約三㌔、本流と別れ、猪佐古・神池へ登る。
この間約二㌔。
部落外れから尾根に取り付き、右に同村奥地の白髪山(一七六九㍍)を望みながら、夏草の茂る急坂を一汗二汗かいて登ると、やがて尾根の東側を巻いて行くようになる。
ここではじめて泉に出会うが、年によって出ないのであまり頼りにしない方がよい。
再び尾根に出てからは大して苦しむことなく、やがて高板山不動堂に着く。
神池から三㌔、標高約一〇〇〇㍍で、トチ、ブナなどの大木が茂る中に五~六十人は収容できるお堂がある。
ここから頂上まで四㌔くらい。
原始の樹林に囲まれて展望には乏しいが、枝々から垂れるサルオガセは珍しく、いかにも深山に入ったという感じがする。
直下の楮佐古川から東方
(カシバード3D)
カシバード3Dって、、、
流石に写真張り付けます
奥神賀から高板山
この尾根道には、夏はまむしが多くいるので、夏祭は止めているという程だから、注意しなければならない。
一ノ森の礼拝堂を見送れば、山も次第に深まり、急な岩を攀じ登ったり、飛び降りたりするうちに三角点に達する。
ここも余り展望はよくないが、なお北へ五〇〇㍍ほど辿ると同山の最高所である四国岩がある。
ロック・クライミングよろしく岩頭に立てば、視界は急に明るく、原始の樹海を脚下に三六〇度の眺望は素晴らしく、谷間から吹き上げる冷風を頬に受けて、山を極めた喜びと壮快な気分を味わうことができる。
帰りは往路を辿り、お堂に一泊すれば楽なコースである。
健脚者なら同山に一泊して、岩のゴツゴツした尾根を北に辿れば、青ザレ山(一四四三・三㍍)のクマザサとススキの高原に出られる。
この間は犬道程度で、薮漕ぎを覚悟しなければならない。
十月も半ばを過ぎれば、この高原一帯にススキが白い穂をなびかせて、ここから眺めるラクダの背のような高板山は印象的である。
青ザレ山から奥神賀、神賀山、猪野々と道はあるが、夏場はかなり茂っているので苦労も大きいが、山好きには十分楽しいコースである。
時間があれば、物部湖上にボートを浮かべるのもよいし、また猪野沢、御在所山などの名所が皆の訪ずれるのを待っている。
(「四国山脈」より・昭和三十四年、五藤 孝志)
『参 考』 「高知県誌」(昭和八年)に以下の記述がある。
『峰が三つに分かれ、その第二の嶺に一つの古墳があって、昔から安徳天皇を奉祀したものとの伝説がある。また、この山は早くも天文年間(一五三二~一五五四)から霊山としてその名高く、今でも修験者の登山する者多し』
少しでも読みやすくと思い改行を追加しています
改行以外は何も手を加えていません
感想
高板山
神秘と伝説に富む高板山(一四二七・六㍍)は、香美郡の北部物部村にあり、昔から信仰の山として知られ、年々登山者の数も多くなっている。
昔は公居山と呼ばれていたそうです
公が居た山って事ですね
修験場が200もあるそう。。。
『峰が三つに分かれ、その第二の嶺に一つの古墳があって、昔から安徳天皇を奉祀したものとの伝説がある。また、この山は早くも天文年間(一五三二~一五五四)から霊山としてその名高く、今でも修験者の登山する者多し』
現在も安徳天皇の御陵(お墓)があります
↑から抜粋
帝一行は四国の山中深く分け入る。
祖谷より土佐に入り西熊から笹を経て韮生郷、高板山赤牛に至り行宮を営み、しばしの平安を得るものの、激烈な運命に導かれた長旅は帝の幼い御身体を次第に蝕んでいった。
深山幽谷にあって、母の居る都に思いをめぐらす日々のうちについに高熱を発する。
山中にあっては充分な薬膏を施すこともままならず、無念にも10歳の春秋を一期に崩御されたのである。
帝の玉体は教盛ら従者により葬儀ののち、高板山赤牛に設けた殯宮の場所に手厚く葬られた。
登山口
登山口へは豊永峠を目指してください
林道(未舗装)を通るんですが道が悪いので注意が必要です
コンクリート舗装が進んでますが、、、
最近行ってないので現在の状況はわかりません。。。
現在、物部方面(高知側)からは林道崩落で行けません
もう何年も復旧していませんし
大豊側からの豊永峠への林道を整備しているので、、、
復旧はないかもしれませんね
少々歩く距離が長くなっても良ければ物部から高板山へのルートはあります
火渡り
高板山不動明王堂では毎年火渡りの神事が行われているんですが、、、
行く予定だったのですが、、、
コロナで中止、中止、中止、、、
現在も行けていません。。。
この火渡りに合わせて山掛けするつもりだったので高板山にも行ってないんですよ
本当ならとっくに行っている筈の山だったんです
もう火渡り関係なく行ってくるかな。。。
四国岩
一ノ森の礼拝堂を見送れば、山も次第に深まり、急な岩を攀じ登ったり、飛び降りたりするうちに三角点に達する。
ここも余り展望はよくないが、なお北へ五〇〇㍍ほど辿ると同山の最高所である四国岩がある。
ロック・クライミングよろしく岩頭に立てば、視界は急に明るく、原始の樹海を脚下に三六〇度の眺望は素晴らしく、谷間から吹き上げる冷風を頬に受けて、山を極めた喜びと壮快な気分を味わうことができる。
現在は四国王目岩と呼ばれていると思います
去年の話ですが
ガッツリと右手首を痛めているけど高板山へ一人で行ってくる!!
って話になった時
師匠から無理しないように!!と連絡が、、、
- 高板山は手を使う所もあるから気を付けるように
- ロープは信用ならないのであまり体重かけないように
- 四国王目岩は簡単に上れるけど下りるのはちょっと難しいから行くなら240のスリング持っていった方がいいかも
- 鎖場はちょっと危ないからできれば我慢して今度トライしてください
手首痛めてても遊ぶだろうと確信していたんでしょう(^^;
まぁ、これもコロナで火渡りが中止になったので行かなかったんですけどね。。。
この中で怖いのは四国王目岩!!
登るのは簡単だけど下りるのがちょっと難しい、、、
これ罠ですよ!!
初めての方は登る時から降りる事を考えながら登ってください
というか自信が無かったら登らない事!!
自分が実際に行っていないので詳しくは説明できないのですが。。。
青ザレ山
健脚者なら同山に一泊して、岩のゴツゴツした尾根を北に辿れば、青ザレ山(一四四三・三㍍)のクマザサとススキの高原に出られる。
この間は犬道程度で、薮漕ぎを覚悟しなければならない。
十月も半ばを過ぎれば、この高原一帯にススキが白い穂をなびかせて、ここから眺めるラクダの背のような高板山は印象的である。
青ザレ山から奥神賀、神賀山、猪野々と道はあるが、夏場はかなり茂っているので苦労も大きいが、山好きには十分楽しいコースである。
奥神賀山、、、だと思ったんだけど、、、
標高も1,443mなんだけど、、、
最後に青ザレ山から奥神賀って、、、
よくわからん。。。
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