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四国の山なみ~古典山岳文献/笹・矢筈山

2024/05/17
土佐矢筈山

四国の山なみ保存計画第八弾


古典山岳文献 四国の山山 の中から 笹・矢筈山 を紹介します


第一弾はコチラ

四国の山なみ~古典山岳文献/土佐の近代登山史 | Trekking from Kochi

四国の山なみ~古典山岳文献/土佐の近代登山史 | Trekking from Kochi

たまたま見つけた『四国の山なみ』ってサイトですが消えてしまう可能性があるので保存・紹介します

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古典山岳文献

四国の山山 ~ 笹・矢筈山

土阿国境の分水嶺にすばらしい高原地帯がある。

地図では無名峰となっているが、明賀の部落笹渓と呼ばれる八〇〇㍍付近から一五二五㍍付近一帯を通称〝笹″といい、一六〇六・八㍍峰を〝矢筈山″と呼んでいる。


京柱分岐から矢筈山と高原を望む


最近賑わっている永瀬の観光地を避けて五王堂でバスを降り、渓流に沿って約三十分で土居番の県営養マス場に着く。

子供連れの見学か、釣りを楽しむにはここまでの日帰りでよい。

ここから明賀の部落へ約一時間の行程で、現在幅広い新道が通じているが、徒歩なら途中から分校場に出る旧道に入る方がよい。

登山道は渓流に沿って少し行くと東西のワラビ谷に挟まれた尾根を経て、モミやブナの原生林地帯に入る。

取りつけ付近の道は複雑だから、部落でよく聞くのがよい。

森林の尽きる辺に量の多い水場があり、初夏の頃にはサンショウウオも見られ、自生のワサビもある。この付近なら水もあり、露営もできる。

これから道らしい道もなく、流れのないゴロゴロした谷を約二十分登ると、身の丈くらいのあるクマザサ地帯に入り、やがてすぐ美しいササ原に出る。

この辺をスキー場に開発するとも聞いている。

尾根から四方に伸びるササ原のスロープは素晴らしい。

西の瓶ガ森、東の三嶺にも匹敵する草原の美である。

矢筈山頂からは天狗塚、綱付森、三嶺と見慣れた山なみの向うに、剣山、ジローギユーが望まれ、祖谷谷を隔てて烏帽子、寒峰の遠望も素晴らしい。

帰途は尾根伝いに一五二五㍍峰を経て、梶ガ森の眺められる防火線の急坂を下って笹越に出る。

北へ行けば柚の木経由豊永へ出るコースがあり、明賀の部落へはスギ、ヒノキの植林地帯を経て約一時間、五王堂へはさらに一時間余かかる。

「笹」は数年前からスキー場として紹介されたが、地の利が悪く訪れるものは少ないが、山が汚されていないので、静かな魅力ある初級クラスの山であり、スキーを兼ねた冬山のトレーニングにも、薦めたい山である。

(「四国山脈」より・昭和三十四年、松村 規)



少しでも読みやすくと思い改行を追加しています

改行以外は何も手を加えていません




感想

無名峰

地図では無名峰となっているが、明賀の部落笹渓と呼ばれる八〇〇㍍付近から一五二五㍍付近一帯を通称〝笹″といい、一六〇六・八㍍峰を〝矢筈山″と呼んでいる。


嘘でしょ???

土佐矢筈山が無名峰???

土佐矢筈山が無名峰なら隣の小桧曽なんて絶対名前ついてなかったんだろうな


通称〝笹″と言われていたのは納得

現在も素晴らしい笹原散歩ができます



土佐矢筈山はココ

登山口は矢筈峠か京柱峠



四国にはもうひとつ矢筈山があります

徳島の矢筈山

こちらは行った事がありません(^^;



矢筈山と言えば徳島の矢筈山

高知の矢筈山は土佐矢筈山

こう呼ぶのが一般的だと思います

正確には高知も矢筈山なんですが徳島の矢筈山と区別する為に呼び分けていますね



高知県側の登山口

最近賑わっている永瀬の観光地を避けて五王堂でバスを降り、渓流に沿って約三十分で土居番の県営養マス場に着く。


五王堂???

知らない、、、

調べてみると、、、


物部町 五王堂

現在の登山口である矢筈峠までも遠い、、、

いや、本当に、気軽に日帰り登山って凄い贅沢なんだな。。。



スキー場

 この辺をスキー場に開発するとも聞いている。

「笹」は数年前からスキー場として紹介されたが、地の利が悪く訪れるものは少ないが、山が汚されていないので、静かな魅力ある初級クラスの山であり、スキーを兼ねた冬山のトレーニングにも、薦めたい山である。


四国の山なみではスキーの事もチラホラでてきてました

まぁ、完全にバックカントリースキーですが、、、

このバックカントリースキーの次の形態

リフト等は無いけどスキーを楽しむ場

スキー場

なんでしょうか、、、

自分ら世代は高知のスキー場といえば天狗高原が唯一だと思ってました

そういえば、、、どこかでスキー場の話が、、、


あった!!

四国の山なみ~古典山岳文献/土佐の近代登山史 | Trekking from Kochi

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たまたま見つけた『四国の山なみ』ってサイトですが消えてしまう可能性があるので保存・紹介します

本県のスキーは学校山岳部の振興に少しおくれて発足した。

これも高知山の会の有志や学校山岳部によって普及、本県では嶺北の梶ガ森(大豊村)が本県スキーの発生地となった。

しかしブッシュの多い梶はやがて柚ノ木・吉賀野(大豊村)と移り、さらに塩塚・腕山(徳島)へと飛躍した。


梶ヶ森が最初のスキー場と呼ばれたのかな、、、

大豊にスキー場なんて聞いた事もない、、、

腕山は現在もスキー場として営業してます

やはり高知と徳島との積雪量の差でしょうかね



現在の土佐矢筈山

京柱峠から登ったんですが、、、

ここも登山道が良かったですねぇ。。。

笹原の稜線歩きが有名ですが登山道も良いですよ!!


小桧曽・土佐矢筈山 | Trekking from Kochi

小桧曽・土佐矢筈山 | Trekking from Kochi

京柱峠から小桧曽、土佐矢筈山


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