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赤松が聳える桐ノ木山

 「桐ノ木山」(きりのきやま・六〇二・八〇㍍・三等三角点)というから桐の山と思いたくなるが、実は桐ノ木は字名である。その所在はいの町大字勝賀瀬字桐ノ木三八〇一番地一である。それからもう一つ、この山の南の大きな谷を隔てた「花ケ森」(はながもり・五三〇・五三㍍・三等三角点)も名前がいかにも愛らしい。これらの山も、しげしげと「勝賀瀬山」辺りの地図を見ているうちに次第に登山欲に駆られてきたものである。



赤 松 の 高 木 で こ ん も り 山 頂


詳 細 登 山 地 図


 赤 旗 が 桐 ノ 木 山 、 青 旗 が 花 ケ 森 、 緑 旗 が 勝 賀 瀬 山 、 赤 ピ ン が 沈 ケ 森


赤 線 が 登 山 ル ー ト


 平成二十年五月十一日。曇り後晴れ、少し肌寒い 。夜半過ぎまで降雨。

 友人と二人で九時二十四分に高知市発。先ずは桐ノ木山を目指す。十時四分にいの町勝賀瀬の中追渓谷分岐、県道二九二号線に入る(二〇・九㌔)。柿の瀬分岐(標高・四〇㍍)で東に入り(二一・九㌔)、これをどんどん進んでいくと、同二十四分に大平集落へ来た(二六・六㌔、標高・四六〇㍍)。




 道横の人家で老夫婦が三椏の皮剥ぎをしているところに行き当たった。丁度、西方に桐ノ木山が見えていたのでルートを教えて貰う。



西 方 の 山 な み

 ここから北に行くと、同三十五分、琴平神社があって三叉路になっている(二七・五㌔)。ここで駐車。一時間十一分を要した。





同四十五分、左の舗装なしの道路を歩く。右の道は舗装され下っている。





 同四十九分、林道左の登山口(標高・五八〇㍍)から登り始める。道ははっきりしている。



 十一時丁度、三叉路に来てどちらか迷うが、図面を見て谷に降るような左の道を採る。右の道は尾根筋に向っているようだ。



三 叉 路 、 左 に 下 る

赤松が風の被害を受けているのが見える。風当たりが強い処だろうか?



尾根筋の左をトラバースしていたが、同九分に尾根に乗る。同十二分、少し降ったが、ここから登りにかかる。



 同十四分、別の尾根道に出、これを登りきると、同二十六分に山頂である。登山口から三十七分、歩き出して四十一分を要した。


 

 三角点は一番高い所に設置されており、半径六㍍位の円形をした広場になっている。周りは自然林、西に大きく背の高い赤松が数本聳えるように突っ立っている。北にも桧の大木が数本突っ立っている。この山には赤松が多いが倒木も多い、いずれも大木である。西に鷹羽ケ森がちらちら見え、北東にもちらちら遠くの山が見えるが総じて展望はよくない。北北東の桧の梢に旗のようなものが付着しているが、これはなんだろうか?と首を捻る。北には桧の大木が数本突っ立っている。



 鷹 羽 ケ 森


??

 十二時七分、下山開始。登ってくるとき三叉路があったことを思い出してこれに合流するつもりで、わざと尾根筋を辿ってみた。この道筋は最近、国土調査が入ったものと見えてテープが頻繁に付けられていたので、ついつらされた。




樫 ケ 峠 、 凹 部

 どうやら北の尾根筋に迷い込んでしまったらしい。前方に樫ケ峠の山容があるのとだんだん下っていくのにおかしいと気がついたが、点の記の要図で見るかぎり、歩いた林道の延長に突き当たるものと見当をつけていた。しかし林道が一向に現れないので同二十分、遂に引き返す。しかし国土調査のテープはまだ延々と付けられているのが見えたのである。「人のテープを当てにするな」という教訓である。同五十七分、自分らで付けたテープを発見、大いに反省をしながらこれを頼りに下降する。


 

十三時二十九分に登山口、実質十六分を要したことになる。同三十七分に駐車地に着いた。

これから花ケ森に向う。