景勝中追渓谷の西方に聳える小塩山(こじおやま・六九九・二九㍍)を目指す。
詳 細 登 山 地 図 |
勝賀瀬山とわずか一・二㌔の谷を隔てた兄弟分のような山で、伝説の「山男山女」が跋扈しそうな山域である。三角点が同様に平成十三年に選点されているところも似ている。設置は小塩山が九月十八日、勝賀瀬山は一日遅れだが、同一人が重い柱石を背負っての連日の奮闘は壮烈である。
平成二十年六月二十三日、久し振りの青空。
九時九分、友人と二人で高知市出発。同五十分、小塩。同五十五分、三ツ口林道入口、ここまで二四・一㌔。
十時五分、小塩集落、右の倉庫のような所に数人のおばさんがタムロして駄弁っていた(二六・六㌔)。道を聞く。どこへ行くのかと訝しげに聞かれた。同九分、三叉路を左へ行く(二七㌔)。同十八分、三叉路を左へ行く(二七・九㌔)、右へ行くと人家に突っ込む。同三十分、林道中追西線に入る(二八・四㌔)。
三〇・三㌔地点にS産業の倉庫・祠・鳥居があるが、この祠・鳥居は縁起を担いだものか不慮の事故対応であろうか?三〇・九㌔で舗装が切れた。ここら辺りから徐行しながら注意深く登山口を探していく。同四十五分、登山口らしい所へ来た。点の記には「階段、山道」の記述があるのでここだと思ったのである(三一・二㌔)。一時間三十六分を要した。林道はさらに進んでいる。
同五十五分、登山開始。丸太を横に埋め込んだ階段を登り、一旦薮に入るが直ぐにはっきりした尾根道に出た。ここから山頂まで約五〇〇㍍に及ぶ尾根道が爽やかで気持のよい逍遥である。
十一時十分、植林の中を右に谷を見ながらトラバースするように進む。同十四分、右上に索道の鋼鉄製骨組みがある。察するに、十年余り前まで伐採をしていたものらしい。だから総じて東方に展望が開けているのである。植林の中、同二十一分、コブ。尾根道の右(西側)は自然林。同二十五分、二つ目のコブ、同三十二分、三つ目のコブ。同四十分、四つ目のコブの右側を通っている。同五十分、東方に展望が開ける。
植林した桧が二㍍位になっている。社中山(九三一㍍)や工石山などが望見される。
同五十七分、コブの右側を通っているが、ここから次第に下がっているので、このコブが山頂だろうと判断して左折して進むと、滅相もない大藪の山頂である。一時間二分を要したが、遊びや探索などに時間を要したので正確な登山時間でない。ここは七年前に三角点が埋設されてから人が入った形跡がないものと思われた。早速、清掃をする。
付近は三角点を中心にして一・五㍍位の円形になっており、北西から南東にかけて一六〇度の展望。爽快な気分である。
北西に大きい松が五六本、栗の大木、南東は植林、西南は大きな赤松、西は自然林で樹間からチラチラと向うが見える。
十二時五十四分、下山開始。十三時三十二分、駐車地着。三十八分を要した。