平成十九年二月十九日。晴。
友人と二人で高知県高岡郡佐川町本郷の塒ケ森(ときがもり、二七四・八㍍)に登る。東端平地の尾根筋から西に延々と登るので、低山だがそのわりには登り応えのする山である。山名の「塒」は、ねぐら、し、じ、と読み、「とき」とは読まない。従って、「ねぐらがもり」が正しい呼称だろう。山中で鳥の啼き声は一度も聞かなかったように思う。なお、塒ケ森は所在地の字名である。
詳 細 登 山 地 図 |
この日、八時二十七分、高知市出発。国道三三号線を西に進み、佐川町から国道四九四号線に乗り換え、猿丸峠で右折して北西から東に走り、柳瀬川の橋を渡る。ここから西に左折して一〇〇㍍行った右側の柏原集落入口に登山口(八六㍍)がある。この登山口は車道から見ると、家屋の蔭に隠されているので、見逃す懼れがある。また、ここには駐車場所がないのでさらに三〇〇㍍行った車道脇に停める。九時五十五分だったが、登山口探しに十五分位余計な時間を費消した。
準備を整え、十時丁度、出発。同七分、登山口に着く。登山道は四国電力の管理道だから歩き易い。あちこちに墓地がある。同二十七分、尾根筋の南を進んでおり、北側は桧の植林、南側は照葉樹林で椎などが多い。
同三十分、四国電力鉄塔№22(二一〇㍍)に着く。ここを過ぎると現金なもので急に道が荒れてくる。同三十四分、最近間伐された植林の中を進む。下草はウラジロになっている。同四十一分、倒壊した二本のTVアンテナがあるコブに来、ここを降って登り返すが三叉路があり真っ直ぐに上に向う。右の道は谷側にトラバースしているようだ。同五十分に又コブだが、さらに向うに山が見える。ここでも登り返すが、きつい登りになる。
十時五十六分、植林を抜けて照葉樹林に入ったところで四等三角点の山頂に着く。登山口から四十九分、駐車地から五十六分を要した。三角点は平成四年に選点埋設された軽量標識といわれるコンクリート製である。頂上付近は南北二㍍、東西三㍍位の楕円形の広場で、南東三㍍、北西四㍍にTVアンテナが設置されている。南に佐川町がちらちら見える。南西と北西に小径があるが、後者はやや藪化しているようだ。
十一時六分、下山開始。同三十一分に四国電力鉄塔、同四十五分に登山口、同五十二分に駐車地着。四十六分を要した。
これから同じく佐川町の唯一の二等三角点の「九反田山」に向う。
(平成十九年二月記)