Mutter
編集

四国固有の桜 ~ イシヅチザクラは独立種かも?

2024/10/13

先日、石鎚山へ見に行ったイシヅチザクラ


石鎚山 〜 イシヅチザクラとアケボノツツジ | Trekking from Kochi

石鎚山 〜 イシヅチザクラとアケボノツツジ | Trekking from Kochi

石随さんにイシヅチザクラを見に行ってきました


師匠に教えて貰って今年初めて知りました

で、見に行ったんですが

イシヅチザクラってどんな桜?

イチヅチザクラ


  • 花 名:イシヅチザクラ(石鎚桜)
  • 分 類:バラ科 サクラ属
  • 分 布:四国の石鎚山系、赤石山系(瓶ヶ森には群生地がある)
  • 植生帯:山頂付近の日当たりのよい岩礫地
  • 花 期:4月下旬 ~ 5月


タカネザクラとキンキマメザクラの中間的な形状であり、両種の自然交配種と言われている

1966年に守屋忠之によってマメザクラの変種として記載され、1978年に久保田秀夫によってタカネザクラとキンキマメザクラの雑種と推定された

花名の由来は石鎚山で最初に発見されたことからイシヅチザクラ

愛媛県、高知県において絶滅危惧種に指定されており、温暖化などにより生息域の縮小が懸念されている


石鎚山系岩黒山が南限で、赤石山系エビラ山が東北限

垂直分布は最も低標高であった赤石山系では1,400~1,700m

赤石山系の低標高で生育する個体にヤマザクラとの交雑がみられた






絶滅危惧種で四国固有の桜

四国に住んでいて、山に行っていて見に行かない方がオカシイでしょ!?


先日の石鎚山で会う方、会う方、『山頂のアケボノツツジ凄いですよ!!』って言うんですが、自分はイシヅチザクラが目的だったので『イシヅチザクラはどうでしたか?』って聞いたら反応薄かったり、???って方も。。。

イシヅチザクラ、小さくて見た目の派手さがないので、同時期に咲くアケボノツツジの陰に隠れてます

悲しいねぇ、、、って自分も今年初めて知りましたが(^^;


目立たない、控えめなイシヅチザクラ

絶滅危惧種で四国固有って事を知らない方も多いでしょう

登山者のせいで絶滅したとか言われないように大事にしていきましょうね


タカネザクラとキンキマメザクラ

この二種の桜の交雑種と言われているのがイシヅチザクラって事で、少し調べてみた

タカネザクラ(高峰桜)

  • 日本に自生する野生種の1つ
  • 山岳地帯に生える事が多い事から、別名はミネザクラ(峰桜)
  • 分布は千島列島南部、北海道、本州(近畿以北)の中部山岳地帯の標高1,500~2,800m付近
  • 日本に自生する野生種の桜としては最も寒さに強い種、低標高で環境が良ければ10mを超す高木に育つが、標高が高い風の強い場所だと2m程で地を這う低木となる

キンキマメザクラ(近畿豆桜)

  • 日本に自生する野生種の1つ
  • 近畿地方にみられる小型の桜という意味から近畿豆桜
  • 分布は富山県、石川県、福井県南部、岐阜県および近畿・中国地方


両方とも分布に四国はないね、、、

自然交配した苗木?か何かを知らずに人間が四国に持ち込んだ?

昔の登山者が石鎚山にタカネザクラかキンキマメザクラを植えたら、たまたま自然交配種だった?

でも四国固有種って言ってるんだよな。。。

自然交配って事は四国以外(特に近畿地方)でもイシヅチザクラが見られても不思議じゃないよな。。。

似てて面倒くさいから調べてないのかなぁ。。。


イシヅチザクラは独立種?


交配種といわれるイシヅチザクラが自生したのはどうして?

なんで四国に自生してないタカネザクラとキンキマメザクラの自然交配って決めた?

イシヅチザクラはイシヅチザクラで交配種ではなくイシヅチザクラって種類じゃないの?

更にGoogle先生に聞いていると、、、

守屋忠之著の北陸の植物って本の一部がネット上にあった

それによると、、、

キンキマメザクラは剣山、東赤石にも自生していると報告がある

石鎚山にはチシマザクラが自生していたが、知らべるとチシマザクラとは異なりマメザクラの変種としてシコクマメザクラと命名された

ここから先、タカネザクラとキンキマメザクラの自然交配種という事になった決め手は?と思ったけど、記事は見つからなかった。。。


んが!!


しつこく見ていたら

四国固有のイシヅチザクラの遺伝的特性

発見!!

これによると、イシヅチザクラはイシヅチザクラだろ!!って意見があるらしい

イシズチザクラは四国の亜高山帯となる石鎚山地周辺の山頂付近の岩礫地に自生する野生のサクラである。当初、本種はマメザクラの変種として記載されていたが、形態的な特性からキンキマメザクラとタカネザクラの雑種であるとする説が唱えられており、氷河期に南下したキンキマメザクラとタカネザクラが交雑することで誕生したと云われている。一方で、同地には両種が自生していないことから独立種とする説もある。本研究では、イシヅチザクラの遺伝的起源を調べるため、マメザクラ3集団(48個体)、キンキマメザクラ4集団(66個体)、タカネザクラ5集団(82個体)とイシヅチザクラ1集団(20個体)についてDNA解析を行う。RAD-seq解析を行って、ゲノム全体から多数のDNA多型を検出することで、より詳細な解析を行いたいと考えている。

自然交配の謎は氷河期に南下したという説で納得できなくもないが、、、

同地には両種が自生していない事から独立種とする説もある

ほらみろ!!

やっぱり、同じ疑問を持つ人はいるんだよ!!

DNA解析でイシヅチザクラが独立種だと証明されたらえらい事になるぞ!!

いや、、、桜でそんなに大騒ぎはしないか、、、

いや、、、これで更に石鎚山の人気が出たら、、、

とんでもない人手になるぞ、、、

今でも凄いのに、、、

人が多くて足が向かないのに、、、

なんか微妙だな。。。


しかし、自然種で独立種で固有種の桜が四国の石鎚山系、赤石山系に自生してるって事になると、四国在住で山に遊びに行っている人間からすると、なんか嬉しいよね(^^)


っていうか


このDAN解析するって2年前の話なんだけど、、、結果出てないの???