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連担する馬場西山と貝石山

 平成十九年二月二十六日。朝まで雨、後晴時々曇り。

 友人と二人で高知県高岡郡佐川町の加茂平野の北方の馬場西山(うまばにしやま、二二九・六㍍)と貝石山(かいせきやま、二六二・二㍍)に登る。両者は東西に尾根筋と送電線で連担しているので、これはどうしてもセットで登らなければならない地理的事情にある。



馬 場 西 山


詳 細 登 山 地 図




 この日、八時二十九分に高知市出発。国道三三号線を西に走り、日高村岩目地で右折してさらに西に進んで、九時十九分に弘岡地区(二五㌔、五五㍍)で町道下山五号線を北上する。車道は狭く舗装されているものの荒れてきたため、同二十五分、道横の膨らみで駐車。直ぐ横に廃車がある。

 九時三十六分、準備を整え徒歩で出発。同四十分、三叉路(一九〇㍍)に来たが、ここで駐車した方がよかったかも知れない。

左に行けば貝石山だが、先ずは、右の馬場西山を目指す。



車 道 を 歩 く


登 山 口



 同四十九分に登山口、ここには「四国電力株式会社」と書いたL形の鉄杭が打ち込まれているので直ぐ判る。同五十四分に送電鉄塔№9に来る。ここで右折して道は下りになり、尾根筋を進んでいくが上空に送電線が見える。頂上までこの送電線の直下の緩やかなアップダウンの道を進むので道に迷うことはない。北は植林、南は照葉樹林で椎、栗などが多く、枯葉やイガが落下している。同五十八分、降りになると思うと登りになる。左向うに複数の果樹園と防風網が見える。この山には蜜柑園が多い。





十時十分、植林に入るが、栗の木が意識的に残されておりその落葉が道を覆っている。同十三分、岩場の南に来た。人の頭位の石が数多く積まれ、道は石段、その横には石垣が積まれているが、ここら付近は嘗て祠があったのではないかと思った。




岩 場


岩 場 左 の 石 段 と 石 垣



同十九分、送電鉄塔№11に来る。ここからさらに東に一九㍍行くと、三等三角点の山頂である。ここは南北五㍍位、東西は通り道のような感じである。





 付近は自然林、下草はウラジロで、展望は全く利かない。東に明瞭な山道があり、送電線に沿って加茂方面に降っているものと思われる。



貝 石 山 。鉄 塔 は 山 頂 に あ る 。 左 は 蜜 柑 園



十時三十五分、下山開始。これから西隣りの「貝石山」に向う。往路の登山口には降りずに送電線が張られている尾根筋の作業道をそのまま西に進む。十一時六分に鉄塔を右に見ながら歩いていると、同十五分、登山口に来る。



作 業 道 を 歩 く 。 左 は 蜜 柑 園


登 山 口


 ここを登ると直ぐ降り、またも登りになるが、かなりきつい。人声がするので振り返ると、中年女性五人組がガヤガヤと大声で話し合いながら登ってきている。地元の人達のようで、この中の一人は子供の時にここへ登った事があり、ピクニック気分で来たのだという。山とは関係ないことを大声で駄弁りあっている。




登 山 道


リ ン ド ウ



十一時二十七分、送電鉄塔№8に着く。この北東角から七㍍東の藪の中に四等三角点がある。平成七年に埋設されたコンクリート製の金属標識である。周囲は狭く東は直ぐに谷である。展望は全く利かない。





この山は、山名のように頂上付近で貝の化石が発見されたという。昔は採集に来る人もあったが、今は草木に覆われて所在も定かでないらしい。

女性達は鉄塔南西角で昼食をした後、西の山道を降りていった。馬の原集落に通じているものと思われる。

十二時十五分、下山開始。同四十分に駐車地着。同四十七分に出発。

これから日高村の清宝山(三五七・一㍍)を目指す。



南 方 俯 瞰



(平成十九年三月記)