平成二十年三月十六日、香美市土佐山田町の大峰山に登ってから、鳥越山を目指す。この山は大峰山の南西峰続きにある二七七・五五㍍、昭和三十五年に選点せれた四等三角点がある。点名は鳥越峠、所在地は土佐山田町大字逆川字境谷三四八番地である。
詳 細 登 山 地 図 |
十三時四十分、大峰山の駐車地を出発。同五十分、県道二二号線に入り、南に向う。十四時丁度、鳥越峠の登山口着。五・六㌔。ここは車道が上り詰めたカーブ右の反射表示灯が打ち込まれた所。左右に蜜蜂の巣箱が数個並んでいる。
同六分、登山開始。丁度通り掛かった人が訝しげに我々を見ている。こんなところの山へ行っているとはすぐさま理解できなかったのだろう。頂上まで道はなかった。いきなり大荒れの竹薮に突っ込む。自然林に入ると再び竹薮に突入、道筋は辛うじてわかる。同二十五分、竹薮を抜けて左が自然林、右が植林、ウラジロが生えているところを進む。
前方上の木にプラスチックの札がぶら下がっている。特に気にもとめなかったが、帰路、えらい事に気づくことになる。
同三十一分、はっきりした尾根に出た。この上が頂上だろうと思っていたが、又もウラジロの薮に出くわした。この恐ろしさは烏ケ森、陣ケ森、橘森などの低山で経験済みなので、これを敬遠し、左に大きく迂回するように進んでいく。
幸い再びウラジロの密集地に遭遇することなく、十四時五十八分に山頂着。五十二分を要した。
三角点は少し高くなった岩と岩との間に埋設されている。点の記に「平成十四年十二月九日傾斜改埋」とあるので、やはり岩の割れ目では余程座りが悪かったのだろうと推察した。同じ二十五日には改測も行われている。国土地理院の陰の努力には頭が下がるのである。
山頂の広さは南北に長い二畳敷き位の広さ、直ぐ北にアセビが咲いており、その向うに樫の大木。道筋のようなものも見えるが完全に薮化している。これは土佐山田町加茂に通じていたものと思われる。西にも道筋のようなものが見えるが、これもやはり凄い薮化である。烏ケ森方面に通じていたものと思われる。南はヤマモモ、クリ、クスノキ、植林が見える。南東にアンテナのような形をした人工の木組が立ち上がっているが、これは一体なんだろう?その下に岩場が二つあり、一番高いところに行ったが展望は利かない。
十五時四十六分、下山開始。
登る時、前方上の木にプラスチックの札がぶら下がっていたが、その下になんとワサが仕掛けられていたのを発見した。都合、八つの足がこの上を通過したことになるのである。幸い、すでに弾いていたので危険はなかったが、プラスチックの札は県知事の許可証だったのだ。ぞっとした。
十六時三十六分、駐車地着。五十分を要した。