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四国の山なみ~古典山岳文献/稲叢山

2024/05/03

 四国の山なみ保存計画第十四弾


古典山岳文献 四国の山山 の中から 稲叢山 を紹介します



第一弾はコチラ

四国の山なみ~古典山岳文献/土佐の近代登山史 | Trekking from Kochi

四国の山なみ~古典山岳文献/土佐の近代登山史 | Trekking from Kochi

たまたま見つけた『四国の山なみ』ってサイトですが消えてしまう可能性があるので保存・紹介します

 ※四国の山なみシリーズは一部ダークモードに対応していない箇所があります。ライトモードでご覧ください。文字の色、背景色等を変更して元の雰囲気を壊したくないので。 

古典山岳文献

四国の山山 ~ 稲叢山

高知市内土佐橋を県交バスで発って約四時間、伊野から仁淀川を遡って、吾北村日比原から有名な辞職峠を越えて長沢に降る。

ここには電源県の象徴ともいうべき長沢と大橋の両ダムがあり、四国アルプスを背に多くの登山客が訪れ、観光客もまた四季を賑わしている。

ここでバスを捨て、徒歩で約二時間、吉野川の清流に分かれ、戸中の部落に登る。

これが高知市から、稲叢山に登る最も簡単なコースの一つである。

勿論戸中は途中の意味も含まれており、頂上はなおこの部落から三時間を要する位置にあり、夏山とはいえ一気に登頂するのはかなりの健脚か、または地形に精通したリーダーでもいない限り困難といえる。


奴田ノ山から 平成十九年


国道一九四号線戸中付近から

平成十八年


山歩きに自信を持つ連中でも、度々登頂を阻まれる。

それには極度の労力を費していることからも、時間的な計算だけでは成功できるものでなく、ここは一応部落付近で設営して英気を養う一方、事前に地形でも研究するのが賢明策と思われる。

その理由の主な点を挙げると、第一は、部落から眺める頂上は指呼の間に感じながら、実際に歩く距離とは大分かけ離れていること。

第二は、よく似た地形に惑わされること。

第三は、迷路のような分岐路が数カ所あって、心理的に迷いがちになること。

第四は、頂上付近の設営条件が不利であること、である。


頂上は十㍍程の岩盤で、三角標高の「稲叢大明神」の小さな石碑がある。

五㍍位手前に降ると、少人数で設営できる程度の鞍部がある。

しかし残念ながら炊飯用の水場に不足するので、設営するとすれば途中の水場にするか、または水嚢でも携行するように心掛けねばならない。

ただ頂上から約百㍍登路を返し、北東に二、三十㍍降ると水場がある。

しかし山上のことではあり、いつも好条件に恵まれるとは思えないので、前記のように周到な方法をお勧めしたい。


頂上での展望でまず活目させられるのは、何といっても四国アルプスの全容である。

長沢および大橋ダムを挟んで対峙する連峰は、西北端から手箱山、筒上山、岩黒山と美しいササのスロープと岩峰の交錯に始まり、主峰の石鎚山は緑の絨毯に包まれた伊吹高原を前景に、一際高くその姿を見せ、東へ子持権現山、瓶ガ森と盛んな夏山縦走路のアルプス銀座が眼前に横たわる。

さらに北面から北東にかけて西黒森、伊豫富士、寒風山と続くところ、縦走路最大の難所に相応しい風格を備えて聳え立ち、北アルプスの後立山を目の前にするかのような威容を誇っている。

この尾根に続いて笹ガ峰、冠山、平家平の連山は、全く様相を異にした見事なササの尾根に覆われ、男性的な石鎚山系にあって、対照的な女性美を発揮している。

このような展望が稲叢山の持つ独特の魅力に惹かれて最近多くの登山者が訪れるようになった。

また東面には、三ガ森、大座礼山、白滝の群山を配し、遥かに三嶺、剣山などの高峰を望めることも、登山者を恍惚境に誘い、南面の重畳たる山脈に割拠する白髪山、工石山など馴染み深い山々や潮騒も聞こえそうな太平洋の銀波を一望するとき、一入、稲叢ならではの感を深くする。

濃緑の夏山から錦糸に盛装する四国アルプスの秋、厳冬期の銀嶺など、パノラマ台の稲叢の面目は躍如たるものがある。

(「四国山脈」より・昭和三十四年、国鉄高知クラブ山岳部 押岡 芳一)



少しでも読みやすくと思い改行を追加しています

改行以外は何も手を加えていません




感想

登山口

高知市内土佐橋を県交バスで発って約四時間、伊野から仁淀川を遡って、吾北村日比原から有名な辞職峠を越えて長沢に降る。

勿論戸中は途中の意味も含まれており、頂上はなおこの部落から三時間を要する位置にあり、夏山とはいえ一気に登頂するのはかなりの健脚か、または地形に精通したリーダーでもいない限り困難といえる。

文中にでてくる
辞職峠 はコチラ
部落 についてはコチラ(※差別的な部落とは違う意味での使い方です)


バスで4時間、、、

一気に登頂するのはかなり困難って言うのは、、、

なんとなく解る気がする、、、

現在も登山口である稲叢山ダムまで行くのがしんどいです

それだけ山の中です


稲村ダムに向かってください

駐車場があるので車も余裕で止められます



赤丸のトンネル登山口もあります

次はトンネル登山口から行ってみよう



登頂を阻まれる

山歩きに自信を持つ連中でも、度々登頂を阻まれる。

それには極度の労力を費していることからも、時間的な計算だけでは成功できるものでなく、ここは一応部落付近で設営して英気を養う一方、事前に地形でも研究するのが賢明策と思われる。


昔からなかなか苦労する山だったんだ、、、

自分も撤退した経験があります、、、


テジロと雷と稲叢山 | Trekking from Kochi

テジロと雷と稲叢山 | Trekking from Kochi

テジロと雷の稲叢山


テジロの襲撃に会いつつも登る、、、

んが、雨は覚悟していたんですが雷が!!

撤退しました


夏は要注意ですよ!!

テジロに襲われるとトラウマになります

それだけ凄いです

黒い塊が襲ってくる感じです

なにしても無駄です。。。



現在の稲叢山

テジロと雷と稲叢山 | Trekking from Kochi

テジロと雷と稲叢山 | Trekking from Kochi

テジロと雷の稲叢山

テジロに襲われ最悪でした。。。

もう夏は行きません。。。


稲叢山からの瀬戸川渓谷 | Trekking from Kochi

稲叢山からの瀬戸川渓谷 | Trekking from Kochi

稲叢山からの瀬戸川渓谷

2回目で登頂成功!!(笑)



山自体とは関係ない

テジロと行く道中の道が嫌で良いイメージがないんですが

山だけを考えると良い山ですよ




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