四国の山なみ保存計画二十弾
古典山岳文献 四国の山山 の中から 黒尊山塊 を紹介します
第一弾はコチラ
古典山岳文献
四国の山山 ~ 大野ガ原
人跡未踏に近いといわれる黒尊は山の名前ではない。
一つの大きな国有林で、これを取り巻く幾つかの有名、無名峰からなっている。
これらの中で山頂が幾分愛媛県側にあるが、なんといっても通称三木杭(一二二五・八㍍)がその主峰であろう。
土佐中村市からバスで三時間、四万十川の支流黒尊川を上り、黒尊橋終点で下車、ここから左に橋を渡って行けば、黒尊トンネルを通り、愛媛県北宇和郡御槙村を経て獅子文六の「てんやわんや」で有名な岩松町へ着く。
つい最近までこのトンネルの上大峠(おおとお)を越して御槙村へ出ていたようだ。
しかし、素掘ではあるが、立派なトンネルと幅三・六㍍の自動車道路が敷設され、同国有林に眠る森林資源の開発はもちろん、県交通のバス路線も申請中であり、将来未開発に近い同地方も文化の恩恵に浴するようになるだろう。
黒尊山塊地図
トンネル入口右側のスギ林からつづら折りに登って行くとモミ、ツガ、ブナの天然林に替わる辺りで大峠に着く。
ここから尾根伝いに左に行けば約一時間で大黒山(一一〇五・九㍍)に着く。
この辺りは一面の原生林で展望は利かないが、測量のため僅かばかり伐り開かれた個所から望まれる瀬戸黒森(九七六・六㍍)や篠山(一〇六四・七㍍)は、女性的な線を描いている。
黒尊橋から渓谷に沿って十五分位で中村営林署黒尊担当区事務所に着く。
ここからさらに約一時間で大駄馬に着く。
この辺りまで来ると両岸が嶮しく迫り、幽玄な渓谷美を造っている。
岩陰からそっと窺うと尺余のアメゴがいくつか遊泳するのが見られる。
マスに似ているこの魚の味はアユにも勝る珍味である。
大駄馬にはこの国有林で働く人夫たちの造林小屋がある。
ここで聞いた話では斧を入れないこの国有林に熊がいて、大木に爪跡も生々しく皮が剥がれているのを見かけるが、この生木に群がる蟻を食べるとのことだった。
冬にはこの付近でも三、四十㌢、山頂では一㍍を越す降雪があるという。
事前に通知しておけば実費程度で気安く泊めてくれる。
ここが最後の小屋でここから往復八時間もあれば主峰の三本坑に登頂できる。
大駄馬から黒尊渓谷に沿って遡る。
四分の三林班界を過ぎて間もなく右岸から左岸へ渡り約二百㍍行くと山側に巡視歩道がある。
この位置は地理調査所の五万分の一、営林署の管内図ともに多少違っているので注意をする。
ここから約一時間で宇和島越峠に出る。
この峠からシャクナゲの潅木帯を抜けて小さな岩場を越すまでは薮漕ぎなど相当のアルバイトを強要されるが、ほどなく草山となり、クマのコルに出る。
北へ越すと滑床渓谷である。
面河渓谷に勝るとも劣らないというこの渓谷は、雪輪ノ滝をはじめ、霧ガ滝、千畳岩、島井岩などがあり、紅葉の頃には、殊にその景観は素晴らしい。
クマのコルからは三十分で三木杭の頂上に着く。
大した高さではないが、さすがは准人跡未踏といわれる黒尊主峰だけあって、その風格は石鎚山、剣山など四国の一級の山々に少しも劣らない。
頂上からの展望はこれまた格別で北西の眼下に宇和島市を望み、その彼方に佐田岬が紺碧の豊後水道に長く突出しているのが鮮やかである。
点在する緑の島々の遥か彼方には九州の連々たる山塊が紺碧の尽きる果てに横たわっている景観は、実に飽くことをしらない。
石鎚山系の連山も重畳する山なみの彼方に顔を覗かせている。
帰りのコースは先に紹介した滑床渓谷に下るのを勧めたい。
直接滑床担当区へ下りてもよいが、鬼ガ城、梅ガ成峠経由の方が道が楽である。
宿泊は担当区事務所と松丸町営のユースホステル万年荘がある。
万年荘から県境まで徒歩で約二時間半、県境から津ノ川経由中村行のバスの便がある。
(「四国山脈」より・昭和三十四年、高知鷲尾山岳会 喜多村 美治)
少しでも読みやすくと思い改行を追加しています
改行以外は何も手を加えていません
感想
黒尊
人跡未踏に近いといわれる黒尊は山の名前ではない。
黒尊と言えば田舎高知の中でも更に田舎!!
ってイメージです
仕事で通った事はあるけど、、、
三本杭他、歩きに行った事はない(^^;
ちなみに、、、
個人的に 黒尊 と言えば、、、
居酒屋の方の黒尊
ここは最高に美味い
メニューもない完全お任せなんですがとにかく全てが美味い
居酒屋、レストラン、、、今まで行った中でココが一番!!
もう長い間行ってませんが、、、
お勧めは2~3人くらいで行ってカウンターが良いです
大将と話ながらの方が融通が利くし手で来る物も変る
って、軍艦だけ巻いてウニの板がそのまま出て来るとか
カウンターじゃないと絶対にない
ここら辺りは大将の気分ですね(笑)
あと、塩タタキって今では普通に認知されてますが
ココから始まったんです
黒尊では『焼き切り』と言います
カツオを焼いて、、、塩ふっただけで薬味はニンニクのスライスだけ
温かいまままま食べます
カツオのタタキの概念が変わりますよ
これはメニューはお任せとは言え必ず出てくるので安心してください
お店は予約無しでは入れません
常に満席と思ってください
予約キャンセルが出て席が空いてても飛び込みのお客さんは無理です
大将が断るから
常連さん、顔なじみなら食材があれば入れてくれます
市場が休みで魚の仕入れが出来ないとお店も休みです
大将の人柄も料理も最高です♪
三本杭
これらの中で山頂が幾分愛媛県側にあるが、なんといっても通称三木杭(一二二五・八㍍)がその主峰であろう。
まず、、、三木杭ってのは三本杭の間違いだと思う。。。
昔は三木杭って事はないだろう(^^;
三本杭
ここは、、、
滑床渓谷~三本杭のルートに行きたい、、、
夏とか最高じゃないか、、、
と思いつつ
とかウダウダ言いながら足が向かず行ってないんです
行ってないけど、他の人の話を聞いたり、ブログ等を見ても良さげです
行ってないから詳しい感想も説明もできない。。。
すみませんm(__)m
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